この時計はデザイナーであり創業者、そしてブランドプレジデントであるトッド・スナイダー（Todd Snyder）氏が、サヴィル・ロウからミリタリーウェアまで幅広く愛するスタイルからインスパイアされている。今回のモデルは後者の要素を色濃く反映しており、PVDコーティングを施したブラックのステンレススティールケースとミリタリーオリーブのダイヤルを特徴とする。ケースサイズは41.5mm×13.7mmというバランスの取れたプロポーションだ。
Unimatic Todd Snyder
新作U3FB-TSは、ベゼルを排したことでよりスリムなパッケージとなっている。やや厚みがあるもののVK64メカクォーツムーブメントを搭載し、300m防水を実現。このムーブメントにより9時位置に60分積算計を備えたクロノグラフインダイヤル、3時位置に24時間表示を持つという珍しい配置が特徴となっている。
オレンジの先端を持つクロノグラフ秒針とインダイヤルの針がダイヤル上で際立ち、リバースパンダスタイルのデザインがオフホワイトのインダイヤルと針によって際立つ。なお本モデルは100本限定のナンバードエディション（シリアルナンバー入り）だ。
Unimatic Todd Snyder
トッド・スナイダー氏は数年前からウニマティックに魅了され、シーズンごとに作成するPinterestボードに参考としてピン留めしていた。しかし実際にコラボレーションが実現したのはごく最近のことだ。トッドスナイダー×ウニマティック モデロ トレ クロノグラフは718ドル（日本円で約10万5000円）で販売され、2025年3月6日午前9時（米東部時間）に発売される。販売はToddSnyder.comのオンラインストアほか、ニューヨークのNoMad、ウィリアムズバーグ、The Liquor Store、ロサンゼルスのThe Grove、マイアミのBal Harbour Shopsの直営店にて取り扱う。
我々の考え
この1年で、すっかりトッド・スナイダー漬けになった。今デスクに座っているが、身に着けている服のほとんどがトッド・スナイダーだ（どれが違うかは聞かないで欲しい）。ここ数日間も、ほぼすべてトッド・スナイダーの服を着て過ごしている。スナイダー氏はHODINKEEの長年の友人であるだけでなく、私たちと同じ時計好きでもある。ただし、彼の視点はデザインや美的要素に強く傾いており、それこそが彼の服を魅力的にしている（そのあたりについてもっと知りたいなら、昨年HODINKEEで公開した彼との動画をチェックしてみて欲しい）。だからこの時計は魅惑的なムーブメントを搭載した高級時計というわけではないが、デザインの観点から見ると、まさに“トッドらしさ”が詰まったと言えるのだ。
Unimatic Todd Snyder
ブラックアウトしたケースにオリーブのアクセント。これこそ自分にとっては抗えない魅力だ。うちの編集長（いつもオリーブ色のジャケットを着ている）ほどミリタリーカーキを持っているわけではないが、自分のクローゼットの一部はまるで軍の払い下げ品ショップのようになっている。ブランドの公式画像では、オリーブの色味が鮮やかでしっかりと発色しているが、クリーミーな“ストーン”カラーのインダイヤルと見事に調和している。正直、こんなに早くまたウニマティックを買うつもりはなかったのだが、手に入れなければFOMO（取り残される不安）に襲われるのは確実だ。
基本情報
ブランド: ウニマティック×トッドスナイダー（Unimatic x Todd Snyder）
モデル名: モデロ トレ クロノグラフ（Modello Tre Chronograph）
型番: U3FB-TS
直径: 41.5mm
厚さ: 13.7mm
ケース素材: ソリッドステンレススティール（DLC加工）
文字盤: ダークオリーブのリバースパンダダイヤル（ストーンカラーのインダイヤル）
インデックス: プリント
夜光: あり
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: オリーブのシートベルトNATOストラップ